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スマホと階段と子供室

2020.03.20
さかの 専務ブログ
みなさんは家を建てる時階段はどこにつくりたいですか?

昔は階段と言えば玄関ホールにあるのが当たり前でしたが、

今はリビング階段が増えてきましたね。

デザイン的にリビング階段が好きという方もおられますが子どもと自然に顔を合わせられる

という事で希望される方も多いです。

子どもが外から帰ってきて2階の子供室に上がるには必ずリビングを通るので

「お帰りー」

「ただいまー」

と自然に声がかけられる。

出かける時も

「どこいくの?」

「いってらっしゃーい!」

と子供の動きもわかる。

私がこの仕事を始めたころはそういうことを気にすることは なかったですけどね。

以前と比べると親子関係が希薄になったのでしょうか?

どうやら、そうではないようです。

以前と変わってきたのは、私たちを取り巻く環境。

特に携帯電話、スマホの出現は大きいようです。



今や、一人に一台。

これさえあれば、子どもは自分の部屋から出なくても大半のことができます。

昔は、メールやラインは無いので友達や彼氏、彼女との連絡は電話のみ。

その電話も一家に一台というのがほとんどでした。

そしてその電話はリビングに。

なぜか玄関にある家庭も多かったです。

電話を使いたかったら嫌でもリビングに行かなくてはいけません。

長電話になると、

「いつまで電話してるの!早く切りなさい!」

と私などはよく親に怒られたものです。

夜の娯楽はなんと言ってもテレビ。

そのテレビもやはりリビングに。

テレビを見ようとしたら親と一緒にリビングにいなければならなかったですね。

どこの家庭もどの番組を見るかでチャンネル争いがあり、まあ、お互い譲り合って(?)暮らしていました。

今ではアプリでテレビ番組は放映時間に関係なく見ることができますし
そもそもテレビ番組ではなくユーチューブなどの動画サイトを見る人も多いようですね。

昔と違い今の時代はリビングに行かなくても自分の部屋で十分こと足りるようになりました。

エアコンが付いていればそれはもう快適な空間の出来上がりです。

更に2階にトイレがあれば、1階に下りるのはご飯のときだけ
ということにも。

そう、親子関係が希薄になったのではなく、子どもが親と顔を合わせなくても
生活ができる環境ができてしまったという事ですね。

携帯電話やスマホができて便利になったことも多いですが様々な問題も引き起こしていることも事実。

いろいろな意味で私たちの生活を大きく変えました。

家を建てるという事は家族のあり方や暮らしにも少なからず影響が出るようです。

今の時代家を建てる時はそんなことも考える必要があるかもしれませんね。

みなさんは新しい家でどんな暮らし、どんな家庭を築きたいですか?