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地震で動物は死なない??

2019.11.20
さかの 専務ブログ
先日、構造の勉強会に参加したときのこと。 講師の先生がこんなことを言われました。 「地震で死ぬのは人間だけだ」 ??? 「犬や猫、森の中暮らしている動物や虫は地震で死なないですよね。」 確かにそうだ。動物は地震では死なない。 「地震が怖いのは、また、地震で人が亡くなるのは、人が建てた建物が地震で倒壊して押しつぶされるから。 地震が怖いのではなく、地震によって建物や塀などの建造物が倒壊するから怖いのだ。」との事。   地面が揺れること自体にも恐怖感はあるでしょうが、確かにそこに建物が無ければ、 恐怖感はかなり違うのかもしれない。 「地震災害は人がつくったものによって人が亡くなる。」 そう考えると台風や津波とは違い、地震による被害(人がなくなるような被害)は自然災害そのものでなく、 ある意味人災と言えなくもない。 昨今の大きな地震では、古い家だけでなく新しい家も倒壊している。 その事実を思うと、建築基準法での耐震だけでは不十分であることは明白。 また、倒壊し、命を奪うことはなかったっとしても、もう住めない状態であったり、 修繕に過分な費用がかかるようでは今後の生活に大きな支障をきたしてしまいます。 地震においては、倒壊しないだけではなく、その後も住み続けられなくては意味がありません。 熊本県益城町の地震においては耐震等級3で建てられた家が18棟あったようですが、 18棟すべてが地震後も変わらず住み続けているとの事。 耐震等級3の強度は人の命だけでなく、お金の面、経済的な負担を減らす上でも必須の条件と言えます。