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家はちゃんとつくられている???
家って、本当にちゃんとつくられているのでしょうか?
製造業の先端を走っている車と比較しながら
実は、ちゃんとつくられていないかもしれない???
という話をしたいと思います。
1. 車と住宅の違い
車の製造プロセスは非常に細かく設計されています。
1台の車が完成するまで、約3~5年もの設計期間がかかり、
デザインや安全性、耐久性を考慮しながらテスト走行を何度も繰り返します。
その結果、ようやく市場に出るわけですが、
それでも時折リコールが発生することがあります。
こんなに時間と手間をかけても、問題が発生するのです。
では、住宅はどうなのでしょうか?
2. 住宅建築に携わる人々
住宅を建てるプロセスには約30種類の業種と、
100人以上の人々が関わっていると言われています。
しかし、重要なのは、その100人の多くが
住宅会社の社員ではないということです。
職人たちは、他の住宅会社の仕事も掛け持ちで行っており、
専属で1つの会社の家だけを建てているわけではありません。
このことが、家の品質にばらつきを生む一因となっているのです。
3. 車と住宅の部品の違い
車の部品は約3万点と言われていますが、
住宅はその3倍以上の10万点もの部品で作られています。
この膨大な数の部品が、異なる職人たちによって組み立てられ、
一つの家として完成します。
4. ぶつけ本番の住宅建築
さらに、車の製造とは違って、
住宅では試作品が作られることはありません。
車の場合は、試作品を何度もテストしてから量産に入りますが、
住宅は最初から「ぶつけ本番」で建てられます。
壁でふさがれてしまえば、
中がどうなっているのかを確認することはできません。
5. 家は本当に「ちゃんと」つくられているのか?
約100人もの社員でない職人が関わり、
10万点の部品を用い、
他の会社の仕事も掛け持ちで、
ぶっつけ本番でつくっていく。
このような条件でつくられたものがちゃんとしていると思えますか?
家づくりの前提条件
前回ご紹介した「家づくりは失敗する可能性が高い」という前提と、
今回の「家はちゃんとつくられていない」という前提。
この2つの前提条件で家づくりを考えると、
確認するポイントって変わってきませんか?
というのが今回のお話です。
次回以降、どうしたらよいのかという点も踏まえ
家づくりについて考えていきたいと思います。