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注文住宅の相場を知って 理想の住まいを手に入れる5つの方法
2023.02.09
お役立ち記事
建築士が徹底解説!
思う存分こだわって建てられるのが、注文住宅の醍醐味。 ですので、本来、他人と比べる必要はないのですが、 目安を知っておくことも重要です。 注文住宅の相場以外にも、実際に建てた方の世帯年収や 家づくりに関わる諸経費など、気になる情報を データを基にまとめました。 ぜひ、参考にしてください。1.島根県の注文住宅の相場を知るには?
1-1 え! 平均建設費 3,224万円
島根県の注文住宅の平均の建設費は3224万円です。 「え、そんなにするの?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。 注文住宅の金額は、それぞれのご家族によってまちまちです。 ただ、高額の商品である住宅は、 安くできる下限が決まっています。 そのため、平均をとると、どうしても高くなってしまいます。 調査機関が発表するボーナスの平均額を見て 「こんなにもらっているの!」と驚くのと同じです。 実際に、建築に携わっている私から見ても、 この平均値は「高いな」と感じるので、気にしなくていいです。 そして、平均の住宅の面積は、137.2㎡です。 坪数に換算すると、41.5坪です。 こちらも「坪数で言われてもピンとこない」または「そんなに大きいの?!」 と驚かれるかもしれません。 最近は、省エネのことや毎日のお掃除の軽減を考えて、 小さめの家に住む方が増えています。 設計を工夫すれば、30坪前後でも、快適に暮らせます。 平均値にこだわって、大きさを決める必要はありません。 自分にあった大きさを、実際の家を体感しながら、 決めることをお勧めします。 そして、建設費を坪数で割った坪単価に換算すると、 なんと! 78万円です。1-2 坪単価のからくりとは?
住宅会社のチラシやテレビCMで、 坪単価○○万円と書かれた広告をよく見ます。 それと比べると 「こんなに高いの!」と驚かれるかもしれません。 なぜなのか、簡単に説明します。 住宅金融支援機構が発表している建設費は、 実際に住宅ローンを申し込んだときの建設価格です。 一方、住宅会社が、チラシやテレビCMで宣伝している坪単価は、 仮設工事や申請費用、オプション工事の費用などが含まれていない サンプルとしての金額です。 なぜ、そんなに差が出るサンプル価格を宣伝するのかというと、 それには理由があります。 家はオーダーメイドなので、 建築主の要望や建築する地域によって、値段が変わってきます。 とはいえ「すべての要望が固まるまで、見積もりは出せません!」 とも言えません。 目安を知らずに、高額な家づくりを進めるわけにはいかないので……。 苦肉の策として、 建てられる方の要望や建築地域の状況を一切無視して、 いらないものをできるだけ省いて、 状況に左右されない目安として金額を示しているのが、広告の坪単価です。 悪気があったり、騙そうと思ったりして、 そのような金額を広告しているわけではありません。 ですから、坪単価は、建物以外にかかるほとんどの費用が含まれていません。 建物の「標準仕様」と呼ばれるものだけの価格です。 標準以外にかかってくるオプションや、 建築地域によって変わってくる経費や 住宅ローンや税金などの諸費用は含まれていません。 ですから、坪単価の意味をしっかり理解して、 家づくりを進めてください。 そして、もう一つ重要なことがあります。 それは、この坪単価の「標準仕様」が、 住宅会社によって、さまざまだということです。 明確な規定がありません。 贅沢な設備を標準仕様にしている会社もあれば、 雨露をしのげればいいという標準仕様の会社もあります。 ですから、坪単価がいくらか、ということだけではなく 1.建物の坪単価の中に、なにが含まれていて、なにが含まれていないのか 2.どのような標準仕様なのか をよく確認するようにしましょう。2.建物以外にもかかる費用の内訳を知ろう
2-1 建物そのものをつくる費用 本体工事費
基礎や土台から構造材、内装やキッチン、バス、トイレなど、 建物に該当する費用を本体工事費といいます。 目安としては全体の70%ほどです。 ですから、島根県の相場で考えると、2257万円くらいが本体価格になります。2-2 建物に付帯(関連)した工事費用 付帯工事費
地盤の弱い土地の地盤改良や、電気・ガス・水道などのライフラインを自宅に引き込むために必要な、 いわば、家づくりの準備にまつわる費用です。 この金額は、建築地の状況によって変わってきます。 島根県は、軟弱地盤の地域もあるので、場所によって大きく金額が変わります。 家づくりにかかる費用の10%から20%くらいを目安にしておくとよいでしょう。2-3 税金や手数料などの費用 諸費用
住宅ローンを借りるときの手数料や登記費用、火災保険の保険料など、 家を建てるときには、いろいろな諸費用がかかってきます。 仮住まいが必要な場合は、その費用もかかりますし、引越しなどの費用もかかってきます。 家づくりにかかる費用の10%くらいを目安にするとよいでしょう。 そのような費用も含めて、全体の家づくりのお金を考えてください。3.構造、工法別にみた建築費の相場を知るには?
3-1 木造住宅
島根県の木造住宅の価格を見ると、一戸当たりの平均価格が2192万円です。 全国平均の2151万円より41万円ほど高くなっています。 割合で見ると、2018年に島根県で建った家の約97%が木造住宅でした。 数字で見ると、大多数が木造住宅であることが分かります。 全国平均も87%なので、日本人は木造住宅が大好きなことがよく分かります。3-2 鉄骨造住宅
島根県の鉄骨造住宅の価格を見ると、一戸当たりの平均価格が2991万円です。 鉄骨造住宅は、大手ハウスメーカーなどのプレハブメーカーの家が多いので どうしても価格が高くなりがちです。 木造住宅と比べると、799万円も高くなっています。 割合で見ても、全体の約3%ほどになります。 鉄骨造住宅は、33軒に1軒ほどの割合です。 戸建てだけで見ると、この二つの工法で約100%になります。3-3 木造住宅、鉄骨造住宅のメリット・デメリット
簡単に、木造住宅と鉄骨造住宅のメリット、デメリットを解説しておきます。 木造住宅のメリットは、なんといっても価格です。 島根県での鉄骨造住宅との価格差は、799万円にもなります。 デメリットは、木造住宅は、施工業者によって、 品質のバラツキがあることです。 木造住宅は現場でつくり上げていくので、 管理体制がしっかりした会社でないと 思わぬトラブルに巻き込まれたりします。 しっかりと業者選びをしていきましょう。 鉄骨造住宅のメリットは、工場生産のため品質にバラツキがないことです。 しかし、デメリットは、金額が高くなってしまうことです。 どちらも一長一短がありますので、 しっかり比較して、自分たちに合った業者を選びましょう。4.土地と建物を合わせて住宅ローンを組んだ方の相場を知ろう
