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柱の基準ってどうなっているの?

2020.03.06
さかの 専務ブログ
木造住宅に使われる柱の基準、強度について。 木造住宅で柱はとても重要ですよね。私はそう思うのですが皆さんはどうですか? 「隠れるし見えない部分だからあまり気にしないよ。」 「ちゃんとつくっていれば柱の強度は関係ないかな。」 という方は少ないですよね。 木造軸組工法(在来工法)と言われる木材を骨組みとしてつくる家なら、 その骨組みとなる木材の強度、品質はとても重要です。 木造住宅の柱の材質はまず、1本の木から柱を取り出す無垢柱と 板状のものを接着剤で貼り合わせて作った集成柱とに大きく分かれますが、 集成柱については後日書かせていただくとして、今日は無垢柱について。 では、無垢柱の品質や強度の基準ってどうなっているのでしょうか? 柱の品質基準はJAS(日本農林規格)が適用されます。   ハルサの柱はJAS機械等級区分構造用製材を使用しておりますが、 市場で流通している柱はJAS基準でない無等級材が多いという事をご存じでしょうか? 「確か特一等とか聞いたことあるな~」と思った方、かなり詳しい方ですね。 そう、多くの住宅会社が使用している特一等という区分。 この特一等と言うのはJASではなく慣習的に行われている目視による区分のこと。 柱に丸みが無いか?や節の有無や数などの見た目の区分です。 つまり、等級が記載されていてもJAS基準以外の木材は実は無等級材となります。 自然に生えて育った木は当然工場で作ったものではありませんので同じものは1本としてありません。 木目の美しさを愛でる表面の仕上げや造作材として使うなら見た目の美しさはとても大切でしょうし、 これは機械では判断のつかない部分と思います。 しかし、構造材となると見た目の美しさではなく、強度が重要となります。 その木材の強さを見た目で推し量る目視等級で判断するのもどうなのだろう? やはり1本1本しっかりと検査され基準をクリアしたものであってほしいと私は思います。 これ、当然のことのように思うのですが、流通している無垢柱の多くは無等級材。 そして多くの方が無等級材で家が建てられていることを知りません。 そもそも建築業者自体が重要視していないのも事実。 そこまで気にしなくても、、、、と言う事なのでしょうが、 目視による区分とJASの機械等級区分、皆さんはどう思いますか? 木造住宅の柱の基準はどうなっているか。 今回はちょっと細かな話しになりましたが、先日木材会社の担当者と話していて 「無垢材でJAS基準の柱を使っている工務店ってホント少ないですよ。」という会話を思い出し、 今回ブログに書くことにしました。 JAS基準の柱はこだわりすぎ??? そんなことないですよね。 むしろ当たり前です。 柱は構造のかなめ。家を支えてくれる大切な部材です。 だからこそ、その柱はJAS基準で1本1本全数検査されたものを使いたいと私たちハルサは思っております。