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駆け引き

2020.02.13
さかの 専務ブログ
こんにちは、ハルサの坂野です。

今日は資料をご請求いただいた際にお送りしている当社の「コンセプトブック」の中の一つ、

「ご安心ください、私たちは値引きいたしません」

について、書かせていただきます。

 

以前、あるお客様と打合せでこんな会話がありました。

「で、坂野さん、これ幾らになるの?」

「えっ?いくらって???この金額ですけど、、、、?」

「このまま?値引きないの?」

「値引き??」

「そうそう、値引き、あるでしょ。」

「ご予算に合わないのであれば合うように一緒に考えませんか?」

「いやいや、そういうことじゃないの。あれ?値引きないの?」

と、???なお客様。

「坂野さん、今どこも受注を取るのに必死だよ。値引きするのは当然でしょ。

もっと企業努力をしないとダメだよ。お互い競い合わないと、、、。」

との言葉に今度はこっちが???

えっ?値引きって企業努力なの???

 

みなさんはどう思われますか?

値引きは企業努力なのでしょうか?

企業努力は仕入れや発注の仕方、

施工内容や工程の管理などの見直しをして、全体の価格や品質を

改善することが企業努力であって、個々のお客様に対する値引きは企業努力とは私は思いません。

 

そもそも値引きは企業の努力というより、駆け引きの産物ですよね。

営業マンはお客様や競合相手の出方を

見ながら値引きの額を調整していきますから結果、

駆け引きが上手な方は沢山の値引きを引出し、

駆け引きが苦手な方はあまり値引きされない、という事に。

 



 

おかしくないですか?

駆け引きが得意な方が優遇されるのって?

 

では、どのお客様も平等に一律〇%の値引きならどうでしょうか?

それなら初めから値引いた金額を提示すべきでしょうし、

そもそもそれは値引きではないですよね。

また、値引きの額が大きいと

手抜きされるんじゃないかって不安になり

少なければ、

もう少し安くできたんじゃないか?

もっと粘ればよかった、

と後悔する。

もうなんだか訳が分からないですよね。

 

そもそも家づくりを一緒にしていく住宅会社を選ぶのってそういうこと?

 

いい家をつくるには、なんでも話し合える信頼関係を築くことがとても重要です。

単なるモノの売り買いではないと私は思います。

 

まるで札束を目の前にぶら下げるように値引きをちらつかせる。

そんな駆け引きはお客様を見下した行為としか私には思えません。

 

腹の探り合いをして、お客様といい関係が築けるわけはありません。

どのお客様も大切お客様なのであえて私たちは

「ご安心ください、私たちは値引きをいたしません」

とお伝えしております。

 

「値引きがないならしんどいですね。」

と言われるお客様も確かにおられます。

買い物には値引きが当たり前のような感覚もあるかもしれませんね。

 

売れ残りが在庫になるような商品を扱っているのであれば、
値下げしてでも売った方が在庫は減り、

会社にとっては利益になることもあるでしょうが、注文住宅の値引きは利益が少なくなるだけ。

会社を存続させるために利益はとても大切です。

利益を確保し会社を存続させることはお客様のためにもつながることです。

もし値引きしてもしっかりと利益が確保されているのなら、
そもそも値引き後の価格が適正価格だと私は思います。

重要なのは表面上の値引きではなく、予算内でそのお客様にとってどれだけいい家を建てられるかどうか。

だからこそ腹を割っての話し合いが重要です。

 



 

長い付き合いとなる住宅会社との関係、

みなさんはどんな形でスタートするのがいいと考えますか?